サルモネラ菌は腸炎ビブリオと並んで食中毒の原因菌の代表です

卵による感染が多い

日本国内では、腸炎ビブリオと並んで食中毒の原因菌の代表となっているサルモネラ菌は、毎年のように学校や福祉施設、病院で大型の食中毒事件を起こして、ニュースとなっています。

サルモネラ菌は自然のいたるところに存在しており、2200を超える種類があり、そのいくつかが人に感染し、食中毒を引き起こします。その代表が「サルモネラ・エンテリティディス(SE)」です。。

サルモネラに感染して高い頻度で発症するのが、腹痛、下痢、嘔吐、発熱などを主症状とする「急性胃腸炎」です。下痢は10回以上になることも少なくなく、水のような便が3〜4日ほど続くこともあります。

一般に成人にいう比べて免疫力の弱い高齢者や幼児が重症化しやすく、回復が遅れることがあるため、下痢や嘔吐による脱水症状を防ぐために、水分のこまめな補給を行うことが大切です。

サルモネラ菌の感染の原因となる食品で多いのは、肉類、鶏卵、乳製品です。特に自家製のマヨネーズ、洋菓子、オムレツといった汚染された鶏卵を使用した食品で多発しています。昼食に食べ残したとろろと生卵を夕食に食べて、食中毒を起こして死亡した例も国内で報告されています。

卵がサルモネラ菌に汚染される経路は二つあります。一つは卵の殻に付着したサルモネラ菌が卵の中に入る場合、もう一つはサルモネラ菌に汚染されている鶏が菌の入った卵を産むケースです。サルモネラ菌に汚染されている鶏の産む卵は、必ず汚染されていることになり、汚染卵の発生は数千個の1という報告があります。

しかし、サルモネラ菌は感染力がそれほど強くないため、大量に摂取しない限り食中毒を起こすことはありません。つまり、汚染卵を食べたとしても必ず食中毒を発症するわけではなく、流通状態が悪く、卵の中でサルモネラ菌が大量に増えてしまったものを、加熱を十分にしないで食べた場合にのみ危険ということになります。

食中毒を発症するかしないかは、免疫力と菌の毒性との力関係によって決定されるので、健康状態が万全でない時、幼児や高齢者は火を通して卵製品を食べるほうがよいでしょう。

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