薬剤耐性菌の出現によってワクチン接種等の予防が重要となる細菌感染症

細菌の検査

結核やコレラ、腸チフス、赤痢、食中毒等の細菌感染症は、病原体が飛沫感染、接触感染などのルートで人の体に侵入したからといって必ず発病するわけではありません。

食中毒を起こした飲食店で同じメニューを食べても、症状を訴える人とそうでない人がいるのは、その人の免疫力に違いがあるためです。

持病や服用している薬などの影響で体の抵抗力が低下している人は、病原性がさほど強くない細菌が体内に侵入するだけで重い感染症を引きおこすこともあります。

細菌感染症を予防するためには、病原体のルートを遮断するだけでなく、病原体を死滅させたり、免疫力を高めることが重要です。帰宅後の手洗いやうがい、外出時のマスクや手袋の着用、食中毒がおきやすい時期の生ものへの注意、身近なものの消毒・殺菌は手軽にできて効果の高い対策です。

そのほか、特定の病原体に対するワクチンの接種、免疫力を高めるために栄養バランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠を確保することも大切です。

細菌感染症には多くの種類があるため、的確な治療を行うためには感染した臓器や病原菌の特定が欠かせません。治療に使用される抗菌薬は、全ての細菌に有効性を示すことはないので、薬剤感受性試験を行います。抗菌薬の使用機会が増えた近年は、薬剤に耐性を示す(薬が効かない)耐性菌が相次いで出現し、入院中の高齢者が死亡するなど問題となっています。

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