高齢者は合併症に注意!かぜ・インフルエンザの予防・治療法

発熱したら水分と安静が重要

主にウイルスへの感染が原因となって、喉や鼻、気管支に炎症が起き、くしゃみや鼻水、鼻づまり、喉の痛み、発熱、全身の倦怠感などの症状が現れるのが、「風邪」です。

ほかの病気に比べて、私たちが何度も風邪にかかるのは、風邪の原因となるウイルスの種類が多すぎるため、抗体を作ることができないためです。

病院の内科を受診して、治療や風邪薬の処方等がなくても治ることも多いですが、特に高齢者の場合は、風邪をこじらせると持病が悪化したり、肺炎などの合併症を引き起こし、命に関わることもあります。

普通の風邪にくわえて、主にウイルス(ノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルス)などの微生物が原因となり、腹痛、吐き気、嘔吐、激しい下痢などの症状が現れる感染性胃腸炎があります。

同じくウイルス性の感染症で、毎年秋から春先にかけて流行するインフルエンザは、一般に症状が重く、高熱、関節痛、筋肉痛、全身の倦怠感などが現れ、重い合併症が起きる可能性も少なくありません。

ウイルスの種類が多い風邪を完全に予防することはできませんが、マスクの着用や手洗い、うがいの励行によって鼻や口から吸い込むウイルスの量を減らすことは予防に効果的です。

肺炎などの合併症がない限り、水分の十分な摂取と暖かく安静にしていれば自然に治癒します。ドラッグストアで販売されている風邪薬は鼻やのどの症状緩和には有効ですが、風邪自体を治すものではありません。

インフルエンザの予防はワクチンの接種、合併症のリスクが高い高齢者や持病のある人は、インフルエンザの流行時期にはなるべく外出を控えることが大切です。インフルエンザの感染の有無やA型・B型の確認は、医療機関によるインフルエンザ迅速診断キットで行います。

治療は、ウイルスが持つノイラミダーゼという酵素を阻害することで、ウイルスの感染拡大を阻止する働きのある抗ウイルス剤(タミフルやリレンザ)が主体となります。タミフルとリレンザは、それぞれ服用と吸入薬の違いがあり、発症から二日以内の使用が効果的です。

患者急増で要注意の梅毒ほか、主な性感染症の症状

病院で早めの検査を受けましょう

性行為を通じて感染する性感染症は、直接的なセックスだけでなく、キスやオーラルセックスでも感染します。後者は粘膜が薄いため感染リスクが高くなっています。

主な性感染症の症状を以下に簡潔にまとめていますが、症状がハッキリし、抗生物質が高い効果を示した従来のタイプと異なり、近年は自覚症状が乏しかったり、無症状の性感染症が多いのが特徴です。

性感染症の代表格といえばクラミジアです。男性の場合は排尿時にシカッとした痛みがあり、無色あるいは黄色い分泌液が出ることもあります。女性の場合は大半が無症状ですが、おりものの量が増えて異変に気付くことがあります。

淋病は男性はトイレの際に強い痛みがあり、ドロッとした膿が出ます。女性はおりものの増加、下腹部痛、膿が出ます。エイズ(HIV)に感染した初期は症状は現れない、もしくは軽度のかぜのような症状に微熱が出たり、体の筋肉が痛くなったり、疲労が出やすくなります。

梅毒になると、初期は性器の周りにしこりが現れ、大腿部が腫れあがります。症状が進むと、梅毒トレポネーマという細菌が増殖しながら、血管やリンパ管を通じて全身に広がります。さらに感染から10年以上が経つと、心臓・血管梅毒として、大動脈炎や大動脈がんが起こったり、神経梅毒として、神経症状や麻痺が起こったりします。

近年、梅毒の感染者数が再び増加傾向に転じています。放置していると上記のように重篤な全身症状に進行することがあるため、医療機関で梅毒の検査を受けることが大切です。妊婦さんは母子感染のリスクがあるため、絶対に外せない検査です。

感染者の8割が具体的な症状を全く感じないため発見が遅れやすいのが性器ヘルペスです。感染が初めての人が発症すると水ぶくれができて強い痛みが現れたり、発熱や排尿困難を起こすことがあります。

尖圭コンジローマは白っぽい弾力性のあるブツブツが性器の周辺にできます。ブツブツ自体に痛みや痒みはありませんが、どんどん増加してカリフラワーのような形状になることがあります。子宮頸がんの発症と関連があるとされています。トリコモナス炎は尿道感染症で女性は黄緑色のおりものがが出たり、外陰部に強い痒みや痛みが現れます。

性感染症に感染したという自覚症状がないということは、パートナーを感染させることにもなります。また病気の発見が遅れることにもなり、治療を開始する時点では病状がかなり進行しているため、薬がなかなか効かず、治療が難しいケースも考えられます。

性感染症の予防はセックスの最初の段階からコンドームを着用することです。精液の前に出る分泌液の中にはわずかながらも精液が混入しているため、途中からコンドームをつけてもあまり意味はありません。また手や口を介したり、タオルや下着、シーツ等の共用などで感染する病気もあるので注意が必要です。パートナーと一緒に性感染症の検査を受けることも大切です。

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